平均年収300万円の一般家庭の子どもが医者になる方法

サラリーマンの平均年収は、437 万円です。
これは、男女合わせてのデータですので、実感としては、これでも、「実態はもっと低いんじゃないか」と感じるようなデータです。

さらに、「世界同時不況」により、金融界だけでなく、雇用や賃金などの実体経済への影響も日に日に増してきているようです。
一般家庭の家計状況は、厳しさを増しています。

また、数年前から、格差社会という言葉が流行し、教育面においても、子どもの学力格差と、親の所得格差に相関があるのではないかと言われています。

つまり、親の収入が低ければ、子どもの学力や学歴は低い、と。

●収入が少なければ、子どもを塾に通わせられない。
●収入が少なければ、子どもを予備校に通わせられない。
●収入が少なければ、子どもに家庭教師をつけてやれない。
そもそも、
●収入が少なければ、私立の進学校に通わせることすらできない。
すると、公立校では学力なんて身に付かないから、格差は開くばかり。これらの考え方がかなり浸透し、多くの方もすでに納得されているのではないでしょうか。

しかしながら、これらの考え方は、日本の未来にとって由々しきものです。

お金=学力 または 学歴 ?

それで良いはずがありません。
そうであってはいけないし、本当にそうなのかという問題もあります。
一般に、学力が高ければ、理系なら医学部が最高峰の目標になります。
医師になれば、年収 2000 万円程度なら、仕事はいくらでもあります。
医師は、この厳しい日本経済の中で、唯一といっていい安定した高収入が得られる職業です。

ここは、収入が少なくても、医師を目指し達成するためのノウハウをお教えします。



年収 300 万円の家庭が教育費にかけられるお金は?

森永卓郎氏が「年収 300 万円時代を生き抜く経済学」という本を出版し、この年収 300 万円という数字が、ある種の低所得(現在では平均所得に近づいているが)の象徴的数字としてよくとりあげられます。

確かに、年収 300 万円を月収で換算すると、
300 万 ÷ 12 ヶ月 = 25 万円 (月収)
となり、家族が暮らしていくギリギリに近い数字だと考えられます。

実際にはこの数字は、この年収を父親や母親が一人で稼ぐのか、共働きで稼ぐのかはわかりませんが、生きていく基本的なラインでしょう。

この生活費の中から、教育費を捻出していくわけですが、子どもが増えればその分、教育費はさらに何倍にも膨れ上がっていきます。

ここではっきり言います。
月収 25 万円では、そんな教育費捻出は不可能に近いと思います。
家賃が 10 万円、食費が 5 万円、光熱費が2万円、通信費が 2 万円、交際費が 2 万円、保険代が 2 万円、ローン代 2 万円、交通費 2 万円、衣料費 1 万円、雑費 1 万円 ・・・

ここまでで、合計 29 万円。
あれ? もう赤字です。
教育費はこれからなのに・・・

もちろん、ご家庭によっては、もっと節約できる費用もあると思いますし、しなければなりませんが、時にはここに書いていない費用だって必要な場合があると思います。
さらに言えば、たとえ月収 30 万円のご家庭でも、ちょっと贅沢をすれば、すぐにこのようなギリギリの家計簿になってしまうのです。
節約を中心とした生活防衛策は、当サイトのテーマではありませんので書きませんが、教育費の捻出がいかに厳しいものかを認識していただければと思います。




なぜ医師を目指すのか?

親が子どもの将来について考えるとき、昔から多い意見として、
「なにか、手に職を持たせなければ・・・」
というのがあります。

特に、現在のこの大不況の世の中では、この考えが正しかったことは明らかです。
最近のニュースや新聞等でもご存知の通り、特殊な技術や資格を持っていない一般的な労働者が、真っ先に解雇される憂き目に会い、新卒者も就職先がなかなか見つからない状況となっています。
これから、子育てをしていく親としては、不況にも強く、安定して暮らしていける大人に育てていくのが、大きなテーマとなっています。

日本には、数え切れないほどの資格試験があります。
その中で、『最強』の資格が、『医師免許』です。
もちろん、弁護士や MBA など、難易度で言えば、医師免許かそれ以上に取得困難な資格もありますが、収入や職場環境などを考えれば、安定感は抜群です。
日本では、現在深刻な医師不足になっており、職場はどの都道府県に行っても困ることはありません。

診療科にもよりますが、年収 2000 万円以上の職場も数多くあります。いろいろな意味において医師免許は、目指すに値する資格であると言えると思います。





誰でも医師になれるのか?

うちの子が、医者になるなんて、とても考えられない・・・
このように、とっさに思ってしまうご両親も多いでしょう。
身近に医師がいない方にとっては、医師になる過程は想像もつかない世界かもしれません。
なぜなら、この何十年もの間、医師は特別な人しかなれないという固定観念が広がっているからです。
そして、この特別な人とは、学力やお金に恵まれている人を指していると思われます。

では実際には、果たして誰でもなれるのか?

そのためには、どうすればいいのかを明らかにしていきます。

何事においてもそうですが、何かを成し遂げるためには、強い目的意識が必要です。
医師になるには、どんな人にもチャンスがあるかわりに、どうしても必要なものがあるからです。
テーマである「年収 300 万円の家庭」が、大きな成果を生むためには、まず親にも子どもにも強い意志が必要です。

ご想像の通り、医師になるためには、様々な試験を突破しなければならず、まず一定の学力が必要になります。
学力を手に入れるためにも、必要なものがあります。
それはお金じゃありません。
ここでは、色々な方法があり、「年収 300 万円の家庭」には、できるだけコストを抑えた戦略を練る必要があります。

また一方で、臨床医師になることを考えれば、学力だけではなく、人間性やコミュニケーション力なども、重要な要素になります。
ただ、これについては、極端に道を外れていなければ、大きな問題はありません。




医師になるまでの道のり

まず確認しましょう。
大まかな流れは、こうなります。

① 医学部に入学
まずは医学部受験をクリア。 いよいよ医学生。

② 医学部を卒業
医学部では進級テストも多い。留年してしまう者も多い。

③ 医師国家試験に合格
試験日は例年 3 月。医学部の卒業試験を終えた後。

④ 卒後臨床研修
この期間に自分の専門とする診療科を決める。

⑤ 一人前?の医師としての人生スタート
国家試験さえ受かれば、一応医師になっています。

上の道のりを見ればお分かりの通り、多くの試験さえ突破し、その間の学費があれば、十分医師にはなれます。
それでは次に、この道のりに沿って、お金の流れを見ていきましょう。

① 医学部に入学
医学部は大学の医学部医学科を指します。
つまり、大学受験を経て、医学部に入学することになります。
大学には、国立、公立、私立などがあり、学費面では圧倒的に、国立、公立が安くなります。
平成20年度の国立大学の授業料は、1 年間の標準額が535,800円です。

最近では、大学の独立法人化により、学費を大学別で決めることが出来るのですが、その一つの目安が、標準額というものです。
一部の大学以外は、標準額の場合が多いようです。

 ② 医学部を卒業
医学部は最低でも、6 年間通う必要があります。よって、その間の学費と、生活費が最低でも必要です。
コストを抑えるためには、自宅から通える国立(公立)大学の医学部を目指すのが最善です。

自宅通学はかなり重要で、一人暮らしとなると家賃だけでも毎月、都心部なら 10 万円前後、地方でも 5 万円前後は余分に必要になります。
また、医学部の場合には、書籍代が結構かかります。
医学専門書は、一般書籍より 10 倍ぐらい値段が高いです。
医学専門の教科書や参考書、さらにコピーも量が膨大なため、あわせるとかなりの額になります。
どうしても書籍代が苦しい場合は、古本で手に入れたり、医学部や医師の先輩から譲ってもらうなど、工夫すればコストを圧縮できると思います。

③ 医師国家試験に合格
国家試験対策に必要なコストは、それほど高額にはなりません。
対策本として有名なものが、
イヤーノート 内科・外科等編 (出版 メディックメディア)
定価 23,100 円(2009 年度版)
とはいえ、一般の書籍とは、やはり桁が違いますね。

ほかにも、対策問題集や内科外科以外の他科のものも必要になります。
やはり、古本を活用するのも一つの方法です。

 ④ 卒後臨床研修
国家試験に合格すると、医師免許をもらえますから、すでに医師になっています。
ですから、給料が入る状況になっていますので、無駄遣いさえしなければ最低限の生活は困らないはずです。
結構忙しいので、お金を使う暇はあまりないとは思いますが。

⑤ 一人前?の医師としての人生スタート
卒後研修が終わると、内科、外科、小児科など、自分の専攻化を選択し、その道へ進むことになります。
給料ももちろんありますし、卒後研修期間が終わると、さらにアルバイトもできるようになります。
この先の人生で、もうお金に困ることはないでしょう。





医学部に入るまでにどれくらいのお金が必要なの?

ここまでで、医師になってからの、大まかなお金の流れはお分かりいただけたと思います。
では、医学部に入るまでには、どれぐらいのお金が必要なのでしょうか。

最も教育コストをかけずに進むには、幼稚園から高校までを、すべて公立に進むことになるでしょう。
これでも国立医学部の現役合格は可能です。ただし、一部の超難関大学の医学部は、ちょっと現役合格は厳しいでしょう。
それはやはり、私立の中高一貫校の受験対策がそれだけ質が高いからです。

でも、ご安心ください。
どの大学を出ても医師免許さえ取れば、同じ医師には違いありませんから、医師になるという目標は十分達成できます。

最低限のコスト
いくら公立で医学部を目指すとはいえ、学校の教科書を読んでいれば大丈夫というわけではありません。
やはり受験レベルの参考書や問題集は最低でも必要になります。
ただ、今の時代、書店に行けばいくらでも安価な教材は手に入りますので、それほど大きな出費にはならないはずです。
あとは、受験前などに模試を受けたり、時には通信教育などを活用して、学習の習熟度が計れればいいでしょう。




医者は金持ちのみなることができる職業なのか?

医者は金持ちがなるもの、という偏見は、日本では今後も続くでしょう。
でも実際には、コストを抑えた進路や学習で、医師になることは可能です。

違いは、お金をどんどん賭けて学力を伸ばすか、お金をできるだけ賭けずに学力を伸ばすか、だけのことです。

確かに、お金を賭ければ、私立の学校や、予備校や塾にも通えるでしょう。
環境として恵まれてはいますが、勉強とは最後は自分が頭に叩き込めるかどうかですから、やる気と工夫次第で大きく左右されるものです。

正しいやり方で、強い意志を持って進めば、医師になることは不可能ではないのです。
逆に、お金のこと、家計のことまで気を遣い、親を気遣い、勉強を重ねて医学部突破を果たせたなら、すでに人間としての優しさや知性を身につけているとも考えられます。
きっと、患者さんの心がわかるいいドクターになれるでしょう。

お金はハンデだけではありません。

苦学、結構!
その先に得るものは、もっと大きいのです。

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