医者の種類とその団体について

皆さんは、医師にどんなイメージを持っていますか?

医師とは、医師免許を持っている人のことです。

実は、患者さんの診察をしている医師だけではありません。
研究をしている医師、保険会社で働く医師、役所で保険診療の監査をしている医師・・・
など、いろいろ居られます。

でも一般には、街の開業医や大病院で回診しているような医師を想像するでしょう。
最近は漫画やドラマでも、結構リアルなものが多いので、かなりしっかりイメージできると思います。

医師の仕事は、医学知識を使って、病気や怪我などを治療したり予防することです。
これができるのは、医師免許を持った医師だけです。

様々な種類、分類の仕方があると思いますが、患者を診るかどうかで分類してみると、臨床医と研究医に分けられます。

また、労働形式で分類すれば、開業医と勤務医といった分け方もあります。

医者の種類 臨床医と研究医

医者の種類 開業医と勤務医


 医師は患者さんの診察をしている人(臨床医)だけではありません。
それ以外にも、普段は患者さんを診るのではなく、病気の研究をする医師もいます(研究医)。

まず次に、一般的な、臨床医について説明します。


臨床医とは?

 臨床医の基本的な仕事は、外来患者さんの診療、病棟では入院患者さんの診療です。
ご存知の通り、病院に行けばいろいろな診療科が標榜されています。

内科・外科・脳神経外科・整形外科・小児科・小児外科・皮膚科・耳鼻咽喉科・眼科・形成外科・産婦人科・泌尿器科・麻酔科・精神科・放射線科・老年科・・・・ほかにもいろいろ標榜しているところもあります。

また、一言で内科と言っても、循環器科・呼吸器科・神経内科など細分しているところも多くあります。

大学病院などでは、第一内科・第二内科などという分け方もあります。
ただし各大学によって中身は違うので、受診する際には確認する必要があります。

患者さんから話を聞き(問診)、身体所見をとり(聴診や触診など)、検査をして(レントゲン写真、超音波検査、血液検査など)、診断をして、治療を行う(薬の処方、外科的治療など)。

これらは、想像に難しくないと思います。



研究医とは?

病気を研究する医師を研究医と呼びます。
病院に限らず、様々な医療系の会社や機関で、病気についての研究が行われています。

研究医は、患者さんは直接診ませんが、医師としての知識や能力を生かし病気と対峙することになります。

ちなみに、『バカの壁』のベストセラー作家でもある養老孟司先生は、東京大学医学部を卒業後、1度も患者を診たことがないとおっしゃっています。

身近なところで言うと、各大学の医学部には研究医が多くいます。

大学病院では、純粋な研究医だけでなく、臨床医も診療しながら研究を並行して行うのが一般的です。




大学病院の医師について

大学病院の医師は、外来診療や入院患者診療のほかに、“研究”と“医学生の教育”も重要な仕事になります。



特に研究の比重は重く、格式の高い大学になればなるほど重要となり、診療はむしろ研究の片手間といった状況すら現実にはあります。

大学では、様々な基礎実験や臨床研究などを行い、その成果をまとめて論文にし、学術雑誌や専門学会誌などに投稿します。

その論文が認められ、掲載されると、あるポイントを得ることができます(このポイントをインパクトファクターと言います: 自然科学・社会科学分野の学術雑誌を対象として、その雑誌の影響度を測る指標。)。

有名なグレードの高い雑誌ほど、得られるポイントが高くなります。
学問的に優秀な医師とは、このポイントを多く持つ者のことを言うのです。

ちなみに教授になろうと思えば、このポイントを数百持っていなければ、現実的には立候補する資格すらありません。
患者さんにとっての良い先生とは、全く異なる考え方です。


そして逆に、このポイントを取れないような医師は悪く言えば無能とされてしまい、大学から放り出されます。

時折指摘されることですが、全く患者を診られない医師が、教授や重要ポストにいることは珍しくないのです。

ただ、誤解のないように言っておきますが、多くのポイントを取れるだけの研究とはそれは大変なものであり、患者を診る臨床能力がたとえ少ないとしても、優秀な医師であることには間違いありません。

医師には、一般社会とは違った独特の価値観も存在するということを知っておいてください。




勤務医と開業医について

医師には大きく分けて、「勤務医」と「開業医」の労働形態があります。

勤務医とは?
勤務医とは、ある病院に給料を貰いながら勤める医師のことです。
つまり、会社勤めのサラリーマンと同じような形態です。

毎月、決まった日にお給料をもらいます。


開業医とは?
開業医とは、自分自身が事業主となり、院長として病院を経営する医師のことです。
院長と書きましたが、医療法人化した病院の場合は、必ずしもそうではなく、院長としては引退し医療法人の理事長としているだけの場合もあります(=他の医師を雇って、その人に院長をやってもらう)。

開業医は事業主ですから、車なども経費も使えます。




専門医とは?

これらの多くの科から、自分のやりたい科を選択し専門とします。
これらは自由意志で選択でき、後に自由に変更することもできます(転科)。

『専門医』と言う言葉がありますが、これは医師免許だけでなくさらに資格を取る必要があり、各科によってその受験資格も異なります(例えば、医師免許を取得してから、専門医試験までに指定された病院で数年以上研修していなければならない、など)。

ですから専門医と言う言葉には、一般の人々が思っているような自由選択の科としての専門医(広義)と、さらに資格を取って初めて得られる専門医(狭義)と言う意味があるのです。



医局とは

各大学には、様々な教室があります。
内科学教室や外科学教室や脳外科学教室や・・・ 最近では正式にはもっと複雑な呼び方をしますが。

それぞれの教室のスタッフの集まりを医局と呼び、教授がそのトップです。
医局に属する医師のことを、医局員と呼んだりもしますが、あまり深い意味はありません。
ただ、○○科の一員というだけの意味です。

医局に入ることを入局と言い、新しく医師になった人がどの医局に入局するかを、研修終了時に選択します。

また、医局に属さない医師の道もあります。

医局の大きな役割には、どの病院で働くか、派遣するかを手配することがありますが(医局人事)、医局に属さない場合は、自分自身でどの病院に勤めるかを決めることになります。

従来は、入局後は、開業をしないのであれば、最後まで医局員として全うするのが通常でしたが、もし医局の人事を離れて自由人で生きたければ、医局に申し出て医局から離れる選択肢もあります。

医局を離れるにしても、通常はまず医局に入局して先輩医師からいろいろ学び、一人前になったのちに医局から離れることが多いでしょう。



医師会とは

医師会には、日本医師会や、各地域に都道府県医師会などの小さな医師会があります。

本会が行なう事業は、医道の高揚、医学教育の向上、医学と関連科学との総合進歩、生涯教育などを含む幅広いものです。

一般の人が医師会の名前を聞くのは、テレビのニュースなどで、政治的な会見を観る時でしょう。

ドラマなどの影響もあり、どちらかといえばなにか悪い組織のような印象を持たれることも多いようです。

確かに、政治がらみでは選挙の組織票を持っていることから、強い政治的な発言力を持っていることは事実でしょう。

ですが、善悪とはあまり関係ないように思います。

どの組織にもいえることですが、それぞれに利害関係がありますから、いいところと悪いところがあります。

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